
著者: Vocab Team
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英語の冠詞 a・an・the の使い分けを基本から練習まで解説
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英語の冠詞は、名詞の前に置いて「どのようなものを指しているか」を伝える語です。日本語には冠詞がないため、毎回同じように訳すより、次の順番で考えると選びやすくなります。
- 名詞は数えられる単数形か。
- 聞き手がどれを指すか特定できるか。
- a と an は、つづりではなく最初の音で選ぶ。
この記事では、a、an、the、そして冠詞をつけない形の違いを、例文で確認します。
a と an の違いは「最初の音」
a と an は不定冠詞です。数えられる名詞の単数形につけ、「ある一つの」「一人の」という意味を表します。聞き手がまだどれか特定できないものを初めて話題に出すときによく使います。
- 子音の音で始まる語の前は a:a book, a student, a new car
- 母音の音で始まる語の前は an:an artist, an apple, an old house
たとえば、I need a book. は「本が一冊必要です」という意味です。特定の本を指しているとは限りません。一方、She is an artist. は「彼女は芸術家です」です。職業を表す数えられる単数名詞にも冠詞が必要です。
つづりではなく発音で選ぶ
最初の文字が母音でも、最初の音が子音なら a を使います。反対に、h を発音しない語は母音の音で始まるので an です。
- I study at a university. 「私は大学で学んでいます」 university は「ユニバーシティ」のように /ju/ で始まるため、a です。
- She works for a European company. 「彼女はヨーロッパの会社で働いています」 European も /ju/ で始まります。
- We waited for an hour. 「私たちは1時間待ちました」 hour の h は発音しないため、最初の音は母音です。
- He is an honest man. 「彼は正直な男性です」 honest も最初の h を発音しません。
略語も、文字そのものをどう読むかで決まります。an MBA は「エム」で始まるため an、a USB drive は「ユー」で始まるため a です。
the は「どれか分かる」ものにつける
the は定冠詞です。話し手と聞き手の両方が、文脈からどのものか特定できるときに使います。日本語の「その」に近いこともありますが、いつも一語に訳す必要はありません。
初めて出すものと、もう一度出すもの
初めて話題に出すときは、特定されていないので a や an を使います。その後、同じものを指すときは the に変わります。
I saw a dog in the park. The dog was very friendly.
「公園で犬を一匹見ました。その犬はとても人懐こかったです。」という意味です。最初の a dog はどの犬かまだ分からず、次の the dog は先ほどの犬だと分かるため the になります。
場面から特定できるもの
その場にあるものや、会話の状況から一つに決まるものにも the を使います。
Could you close the door, please?
「ドアを閉めていただけますか」という意味です。部屋の中で話していれば、どのドアか聞き手に分かるため the door になります。
世界に一つと考えるもの、最上級、序数
一般的に一つと考えられるものには the を使います。
- The sun is shining. 「太陽が輝いています」
- The Earth moves around the Sun. 「地球は太陽の周りを回っています」
- This is the best answer. 「これが最もよい答えです」
- It was the first time I had visited London. 「ロンドンを訪れたのは初めてでした」
best のような最上級や first のような序数には、通常 the がつきます。ただし、固有名詞や表現によって例外もあるため、単に「最上級なら必ず」と丸暗記するのではなく、まとまりで覚えると安全です。
地名の the
川、海、山脈、諸島、複数形や連合体を含む国名には the がつくことが多いです。
- the Pacific Ocean 「太平洋」
- the Alps 「アルプス山脈」
- the Canary Islands 「カナリア諸島」
- the United States 「アメリカ合衆国」
- the United Kingdom 「イギリス」
一方、単独の国、都市、湖、山の名前には通常つけません。
- She is from Canada. 「彼女はカナダ出身です」
- Matti lives in Tampere. 「マッティはタンペレに住んでいます」
- We visited Lake Biwa. 「私たちは琵琶湖を訪れました」
- Mount Fuji is beautiful. 「富士山は美しいです」
冠詞をつけない無冠詞の使い方
冠詞がない形は「つけ忘れ」ではなく、一般的な話をするときの正しい形です。特に、複数形の名詞や数えられない名詞を、特定のものに限らず話すときに使います。
- Cats are independent animals. 「猫は自立した動物です」
- I love music. 「私は音楽が大好きです」
- Water is essential for life. 「水は生命に不可欠です」
- Knowledge is power. 「知識は力です」
Cats は猫全般、music は特定の曲ではなく音楽全般を指します。特定すると The cats in this house are quiet. 「この家の猫たちは静かです」や、The music at the cafe was relaxing. 「そのカフェの音楽は心地よかったです」のように the を使います。
言語、教科、人名、ほとんどの国名や都市名も通常は無冠詞です。
- I am learning English. 「私は英語を学んでいます」
- History was my favorite subject. 「歴史が私の好きな教科でした」
- Ken lives in Japan. 「ケンは日本に住んでいます」
ただし、数えられる単数名詞を一つだけ置くときは、原則として冠詞か別の限定詞が必要です。I bought book. は不自然で、I bought a book. 「本を一冊買いました」または I bought the book. 「その本を買いました」とします。
迷ったときの選び方
名詞の前で次の三つを確認してください。
- 数えられる単数形か:そうなら、まず a/an、the、my、this などが必要か考えます。
- どれか特定できるか:特定できれば the、まだ特定できなければ a/an です。
- 一般論か:複数形または数えられない名詞を一般論で使うなら無冠詞です。
- a/an の音を確認する:子音の音なら a、母音の音なら an です。
たとえば、I bought a laptop. The laptop is lightweight. では、最初は不特定なので a laptop、次は同じパソコンを指すので the laptop です。Laptops are useful for students. なら、パソコン全般について話しているため無冠詞です。
練習問題
空欄に a、an、the、または何も入れない場合は「無冠詞」を選んでください。
- I saw ___ bird in my garden. ___ bird was blue.
- She wants to become ___ engineer.
- ___ books can teach us many things.
- Please turn off ___ light in this room.
- He waited for ___ hour.
- My sister studies ___ history at university.
- We visited ___ United Kingdom last summer.
- I need ___ umbrella because it is raining.
解答と理由
- a, the: 最初の bird はまだ特定されていない一羽なので a bird。二文目はその鳥を指すので the bird です。
- an: engineer は数えられる単数名詞で、最初の音が母音なので an engineer です。
- 無冠詞: books は複数形で、特定の本ではなく本全般を指しています。
- the: in this room によって、どの明かりか場面から特定できます。
- an: hour は h を発音しないため、母音の音で始まります。
- 無冠詞: 教科としての history は通常、冠詞をつけません。
- the: United Kingdom は連合体を含む国名なので the United Kingdom です。
- an: umbrella は数えられる単数名詞で、母音の音で始まります。
まとめ
- a と an は、特定されていない数えられる単数名詞に使います。
- a と an はつづりではなく、次の語の最初の音で選びます。
- the は、文脈や前後関係からどれか特定できる名詞に使います。
- 複数形や数えられない名詞を一般論で使うときは、無冠詞にします。
冠詞を見たら、単語だけでなく「話し手と聞き手にとって、その名詞が特定できるか」を考えてみてください。まずは短い文で a/an と the の変化を意識すると、使い分けが身につきやすくなります。
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